朝 目覚めた瞬間、「首が回らない」「振り向くだけで刺すように痛い」―そんな経験はありませんか?
寝違え(急性頸部筋・靱帯損傷) は一見ささいなトラブルに思えますが、放置すると頭痛や肩こり、腕のしびれなどに発展しかねません。寝違えの発生メカニズムやセルフケアをわかりやすく解説し、あわせて丸山接骨院が行う施術とサポートを詳しくご紹介します。
寝違えとは?
寝違えは医学的には 急性頸部筋筋膜炎 あるいは 急性頸椎捻挫 と呼ばれ、就寝中に不自然な首の姿勢が続くことで首まわりの筋肉・靱帯・関節包が微細損傷を起こし炎症が生じる状態です。
枕の高さが合わない、ソファでのうたた寝、長時間のスマホ姿勢のあとに就寝―こうした状況が重なると筋肉が長時間引き延ばされ、朝起きたときに激しい痛みとして現れます。
発症しやすい背景・リスク要因
- 高さや硬さが合わない枕・マットレス
頭や首が傾いたまま固定されると筋肉に常時張力がかかります。 - 就寝中の冷え
エアコンの風や薄着で首筋が冷えると血行が悪化し筋硬直が起こりやすくなります。 - 前日の首肩の疲労蓄積
スマホやパソコンでうつむき姿勢が続いたまま就寝すると、すでに張っている筋肉に過度の負担がかかります。 - 飲酒や深夜の食事
アルコールや消化器への負担で睡眠が浅くなり寝返りが減ると、同じ姿勢で首に負荷が集中します。
放置すると起こり得る問題
自分でできるケアと予防
1 発症直後(24〜48 時間)
- 安静とアイシング
保冷剤をタオルに包み10分当て、40分休むサイクルを2〜3回。 - 無理なストレッチは厳禁
「痛気持ちいい」程度でも炎症を悪化させる恐れがあります。 - 軽い固定
テープやネックカラーで可動を抑え炎症の拡大を防ぎます。
2 痛みが和らいだら
- 温シャワーや入浴で血行促進
温めた後に軽く首を回すと可動域が戻りやすくなります。 - 僧帽筋・肩甲骨ストレッチ
肩をすくめて3秒キープ→脱力を10回、壁を使った胸開きストレッチを15秒×3。 - 深い腹式呼吸と肩甲骨回し
呼吸補助筋を動かし交感神経を鎮め、筋緊張を和らげます。
3 寝具と生活環境の見直し
丸山接骨院での対応の流れ
痛みを抱えて来院された患者さまには、まず 中周波超音波コンビネーション療法 で炎症をすばやく鎮め、鋭い痛みを短期間で和らげます。
そのうえで、筋膜リリースや関節モビリゼーションを丁寧に行い、硬くこわばった首周囲の組織をほぐしながら可動域を少しずつ回復させていきます。
さらに施術室だけで終わらせず、患者さま一人ひとりの体格や生活習慣に合わせて枕の高さやデスクワーク時のモニター位置、スマートフォンの持ち方などを細かくアドバイスし、日常動作から首への負担を減らして再発を防ぐ環境づくりまで総合的にサポートします。
よくある質問(Q&A)
Q1. マッサージ店で強く揉んでもらっても大丈夫?
炎症が残っている時期に強い圧をかけると悪化する可能性があります。痛みが落ち着くまではソフトなタッチか医療系施術を選びましょう。
Q2. シップは冷湿布と温湿布、どちらが良い?
発症24〜48時間は冷湿布、その後熱感が引いたら温湿布へ切り替えるのが基本です。
Q3. レントゲンは必要ですか?
しびれや脱力を伴う場合、または痛みが1週間以上続く場合は頚椎の問題を除外するために画像検査を受けることをおすすめします。
Q4. 寝違えはクセになるのでしょうか?
枕や姿勢、首肩の筋力バランスを整えないまま放置すると繰り返す可能性が高まります。予防エクササイズと生活環境の改善で再発リスクは大幅に下げられます。
まとめ
寝違えは「一晩経てば治る」と軽視されがちですが、初期対応を誤ると慢性頸部痛や神経症状につながる恐れがあります。痛みが強い最初の1〜2日間は 安静と冷却 に徹し、その後は 温め・ストレッチ・姿勢改善 を段階的に進めることが早期回復の鍵です。
丸山接骨院では、炎症コントロールから可動域回復、そして枕やデスク環境までトータルでサポートし、短期間での改善と再発予防を目指します。朝起きて首に違和感を覚えたら、悪化する前にぜひご相談ください。